日本でのお月見は中国で三大行事の一つ、『中秋節』。横浜中華街ではイベント目白押し!

中華街イベント

中秋節って何?

中国では旧暦の8月15日が(2023年は9月29日(金))中秋節にあたる。

日本ではお月見と呼ばれ満月にお団子を食べたりする風習があったりすることを聞いたことがあるのでは?

現代的にはお月見といえばマクドナルドの月見バーガーを連想する人が多く、お団子を食べる、という事も知らない人もいるのではないでしょうか?

中国では春節(正月)、端午節(古代中国の成立日)、中秋節(秋の豊作を祝う)が3大祝事とされ、それぞれ家族で時間を過ごしています。

春節は健康、長寿、財運などにつながるとされる大量な食べ物を家族揃って頬張ります。

端午節では厄除けのためのこの時期にしか作られないアヒルの卵の入ったチマキが準備され、子供の成長を願います。

中秋節では満月に見立てた月餅を満月に一番近いとされるこの時期にお月様を見ながら家族で月餅を頬張ります。月餅にもアヒルの塩卵が入るのはこの時期だけです。(一部で年中販売しているお店もあるようですが・・・)

伝統を重ねた歴史ある国であるため様々な知見の下、こうした習わしが習慣化し、文化となっていったのでしょうね。

2023年横浜中華街中秋節イベント

横浜中華街では中秋節のイベントは真祖廟裏手にある山下町公園(通称小公園)で行われました。皆がよく知る山下公園ではありません、山下町公園です。

毎年行われるイベントですが、コロナ禍では真祖廟への奉納の儀式のみ行い、昨年から本年同様、観客を招いてイベント方式で開催されました。

予めチケットを購入して、限定の月餅(中華街各店舗から)、飲み物をいただき、演舞や演奏を聞くという内容です。今年は生憎の空模様でお月様を拝見することができなかったのですが、中華街内、それに真祖廟の眼下に備えられた小公園は文化と風情を感じるのに十分な雰囲気でした。

楊貴妃舞踊スタジオの皆さんの演舞

18時からスタートした中秋節イベントでしたがチャイナドレスを着た来訪者、立ち見客が押し寄せ、イベント感満載でした。

特に最初の演舞 楊貴妃舞踊スタジオの皆さんの演舞は、丁度日が落ちて暗くなるタイミングで風情を感じる音楽と共に優美に踊る彼女たちの姿は天女を連想させます。

会場も初秋を感じる感情的な雰囲気に変わっていました。

とても綺麗な女性方の優美な踊りとあって、多くのファンも押し寄せ、演舞後に個別写真を撮られたりする姿はまさにアイドル。

変面1
変面2
変面3
変面4

続いての演舞は変面です。変面は高貴なお祝いの席などで催される特別なショーです。扇子を使って舞いながらシリアスに時にコミカルに動きを交えてお面を変えていきます。

感動と笑いのあるステージでした。日本文化と比較するとマジックショーが該当するのではないでしょうか?一瞬にしてマスクを変えるテクニック、マスクを変えると見せかけ変えない期待の裏切りはゆったりと黄昏を感じる今回の中秋節イベントで唯一面白さを感じる時間でもありました。

古筝の演奏

古筝は中国の伝統的な管弦楽器で日本の琴に似ていることで知られています。

音色も琴に近いですが、日本の琴は弦が13本に対し、古筝は弦が21本あり、演奏がとても難しいと説明がありました。

中国音楽は馴染みが少ない方が多いと思いますが、日本では琴を代表するような正月に聞くような音源と似ていると感じます。軽快で流れ出る優雅な音調は目を瞑っていても耳に入ってくる心地よい音色でした。

お土産の月餅

本来はお土産の月餅を頬張りながらステージを鑑賞ということですが、私は持ち帰り自宅でいただくことにしました。

23年中秋節イベントでいただいたお土産、左上(萬珍楼)、右上(馬さんのお店)、右下(中国服を象った小巾着:特別に貰いました)、左下(華正楼)、真中(ミニチュアランタン)

追記1

萬珍楼=アヒルの塩卵入り蓮の餡月餅

甘すぎないとてもお上品な蓮の餡子に包まれたアヒルの卵はしっとりとした食感で甘塩っぱいのが特徴

華正楼=塩胡桃入り黒餡月餅

王道の黒餡が濃厚でとてもバランスが良い塩梅、塩胡桃との相性も抜群で、何の変哲もない月餅に見える月餅でも味は超一流を感じさせる逸品

馬さんのお店=肉月餅

お肉の入ったパイ生地で作られた新感覚の月餅ですが、中国ではポピュラーな月餅と聞きました。どうやら月餅=デザートでは無いようですね。

追記2

感激・感動した楊貴妃舞踊スタジオさんの演舞で使用された楽曲は『但願人長久』で日本でも有名なテレサ・テンさんが歌っていた曲でもありました。

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